2008年11月7日金曜日

フアリナ、最終ミックス

フアリナのミックス作業。林田君の自宅にibookとラジカセ持ち込んでの作業。
ボーカルの処理や全体のバランス、キーボードの処理、そして曲間の長さなど。要はマスタリングみたいな部分まで含むと言うことになる。

ラフなミックスは僕が自宅で済ませており、これはボーカル録音時に聴かせていてはいた。
低音がきついドラムマシンの処理やギターの割り振りなど自分なりに追い込んではいたのでもうこのままで、くらいな感じだったのだが、イザ詳細を詰めだすと相当な時間が掛かった。

まず、時間を割いたのがボーカルの処理。
ダブルにしている曲は重ねているトラックの音量バランスを改めて調整。やはりノーエフェクトとはいかずに小さめに重ねている方のボーカルに若干のディレイやリバーブを使う。
速めの曲でディレイが効果的な曲が2曲ほどあってそれらの曲ではパートパートで細かくディレイの量や長さを変えたりした。ここあたりは、やはり曲を作っている林田君の感覚があって、林田君のリクエストで調整していくとバッチリということが沢山あった。
キーボードも殆ど生だったが、結局リバーブを使った。やはりなじみ具合が違う。
トータルでのコンプなど効果的と思われるハードな曲調のもののもあったが、うまい落としどころが見つからず、ほどほどにした。
最後に曲ごとの音量にOKをもらって、さあ曲間をというところでジエンド。遅くなりすぎた。曲間調整したものを作っておくと約束して林田君ちを出た。

<付記>
時間 6時間
経費 ¥0

2008年11月6日木曜日

フアリナ、自宅でミックス

林田君ちでの最終的なミックスの前に事前に自分なりのミックスを済ませておく。
ギターは田中君とギターのみのミックスの時間をとったのでそれ以外ということになる。

全体に関して自分が考えたことはふたつある。

1、全体とボーカルのバランス
ボーカルが入ってきたときは「他の楽器を若干下げる、またはトータルコンプで同様の効果を出す」というのが定番のやり方だけど、せっかくのツインギターの音量を下げることになる。また、相対的にリズムマシンの音量も下がる。また、ミックスの作業はかなり煩雑で難しくなる(Logicなど他のアプリでグルーピング等を使えば結構簡単かもしれないが)。
こういう意味でボーカル以外のオケは一定の音量で、ボーカルが入ってきたときはその分音量が上がるようなミックスにした。トータルのコンプで多少はオケが下がる効果を期待する程度。

2、ベースとドラムマシンのバランス
前述のとおり、ドラムマシンのストップ&ゴーはあるけれど、基本1曲の中でリズムパターンはひとつで変わらない。メロディアスなベースと二本のギターでメリハリが付けられているという組み立てである。
ドラムが打ち込みではあるが、変化はないこと、ギターはかなり重厚に組み上げられていることを考えると
エレポップバンドやテクノみたいなつくりにしない方がいい。ドラムでノセることはあまり考えず、通常よりもベースを大きくしてドラムはそれほど強調しないようにした。

また、ボーカルの処理はブレスの音を削除したり、曲によってキツめにコンプ掛けたり、ロングディレイを掛けたりした。ダブルの曲は極力ディレイやリバーブ使わず、ダブルの効果だけでイケルようにしてみた。基本的に良い音で録れていると思ったものには極力エフェクトを使いたくない。

最近特にデジタルリバーブが気に入らないせいもある。
良い機材や良いプラグインで使い方を工夫すれば良いし、どういうリバーブであれ使った方が絶対いいときも勿論ある。でもやはり、人工的に響きをシュミレートするものであってデジリバ臭さが鼻につくとどうにも居心地が悪いときがある。そういう意味だからギターアンプのリバーブはいいの。
ライブハウスでのドラムに掛かるリバーブもあまり好きでない。

化学調味料を嫌うのと似てるかもしれない。ただ、自分は化学調味料は平気。味の素も、おそらくたっぷり使ってある中華も長浜元祖も大好き。

2008年11月1日土曜日

フアリナ、ボーカル録り

林田くんのボーカル録り。
林田くんがマイク持っているというので持ってきてもらったらRODEのNT-3だった。あとで聴いたらやはりしっとりとして落ち着いた音だった。高音がキンキンしないし、中音域に柔らかさが感じられる。ボーカルの表情を録るには良いと思った。
林田くんのボーカルは破裂音が強いのでいつもより離れて歌ってもらうことに注意したが、それでも結構やっかいな部分もあった。ポップガードは持っていないし、使ったことはまだありません。OKテイクのはずがあとで異常なピークの部分があってそれの処理に苦心したので、特にボーカルの録りのOKは十分なリプレイ後に慎重に決定した方がいい。
ミックス時にちょっとしたノイズや異常が見つかるのは必ずあってゼロにするのは難しいが、波形まで見て、何度か最後までリプレイするのに越したことはない。

初めからいくつかの曲はダブルトラックにするつもりではあったので、林田君と話しながら3曲くらいはダブルにした。B柴田君のコーラスも録った。

<付記>
時間 6時間
経費 ¥6,000

2008年10月9日木曜日

ruruxu/sinn、マスタリング作業

●マスタリング
甲斐田くん自宅にて。
曲ごとの音量の調整、曲のエンディング処理。
全体のマスターコンプは試してみたけど、あまりうまくいかなかったためごくわずかにとどめた。書き出しソフトは使わず、iTunesでそのままやることにしたので曲間は0で設定したうえでエンディング処理で曲間は調整した。

帰る前に仮ミックスのCDRを一旦渡して、曲ごとの音量や曲間の長さに違和感がないか、ほか修正点がないか、チェックをしておいてもらうよう頼む。

甲斐田くん自宅にて。
若干のミックス調整。曲ごとの音量や曲間の長さを調整。CDRに書き出して何度か確認。

ミックス、マスタリング合わせて計2回、5時間づつくらい。


という訳でCDR「カニ、兄弟でユートピアを渡る」完成!

2008年9月20日土曜日

ruruxu/sinn、ミックス

ミックス
甲斐田くん自宅にて。
主にギターとボーカルの処理。コンプ、リバーブ、ディレイなど。甲斐田くんのボーカルにディストーションを掛けたりコピーしたギターのトラックにフィルターを掛けたりした。
スネアのリバーブは僕自身は控えめにしたいほう、甲斐田くんは掛けるときはがっつり掛けたいほう。話しながら落としどころを決めていく。この日はほぼ全員が揃って意見を聞きながらやった。

確認用のモニターは甲斐田くんのミニコンポ。
初めに別の音源で試聴をしたが、低音が少し膨らむ感じ。Panasonicのラジカセよりは良かったが、偏りのないモニターが準備できればベストだったと思う。少々ベースを削りすぎたかもしれない。

ミックス時に気が付いたけど静か目のパートでのスネアは柔らかくて好みの音なんだけど、音が大きくて力込めて叩くパートではやはりスネアの音は変わる。いつもスネアの音作りまでは十分な時間がとれないが、全体混じった時のことプラス最大音量時のスネアの音色というのも考慮してスネアの音を考えておかないといけないかもしれないです。

2008年9月13日土曜日

ruruxu/sinn、オーバーダビング

●ギターのオーバーダビング、甲斐田、板村ボーカル録り

スタジオSSスタ。
ギターのオーバーダビング。1曲目のノイズをエフェクターとアンプで作る。
甲斐田くん、板村さんボーカル録り。マイクはJTS TX-9。
板村さんボーカルはレベルが足りず、MIC100を使おうとしたがうまくいかず、プラグインのlimitterでゲインを上げる。何曲か板村ボーカルをダブルにする。

9/13
甲斐田くん自宅にて。
ギターのオーバーダビング。ラインにてGaragebandのアンプシュミレーターを使った。
キーボードのオーバーダビング。板村さんのキーボードはカシオトーンみたいなものだが、プリセットがたくさんあって意外にぴったりな音色が選んであった。
甲斐田くん、板村さんボーカル録り。

計2回、5時間づつくらい。

2008年8月21日木曜日

ruruxu/sinn、ベーシック終了


8/21
●Lスタ7時間、ベーシック録り。
5曲録る。
ギター、ベース、ドラムの一発録り。ボーカルはあとで入れること前提で。ドラムはトップにコンデンサーマイクJTS TX-9を2本、スネアSM57で1本、バスドラSENHIZER MD421で1本。
スネアのマイクは標準的な位置。ざっとテストした時に布テープで若干ミュートした。ギター、ベースはSM57でそれぞれ1本。
どちらも20cmくらいの間を開けてスピーカーのセンターを少し外してセット。全部で6本のマイクを使ったことになる。

かぶりを防ぐためギターアンプとベースアンプはどちらもドラムに背を向けた形で特にギターアンプはマーシャルのキャビネットを裏へ置いて遮音した。音量もラクに演奏できる範囲内でなるべく小さくとリクエストした。

あとで聴くとギターとベースのトラックへのドラムのかぶりは殆ど無し。
ベースのトラックへはギターが少しかぶっていた。ドラムのトラックへはギターが少しかぶっていた。が、あとのミックスでの支障は殆ど無かった。

2008年8月1日金曜日

ruruxu/sinnについて



バンドruruxu/sinn(ルルゥ・シン)
http://sound.jp/lulue_shin/
http://www.myspace.com/ruruxusinn

Gt,Vo:Toshirou Kaida
Vo,Key:Hitomi Itamura
Ba:Takeshi Yamamoto
Dr:Shirou Nino

CDR「カニ、兄弟でユートピアを渡る」

男女ツインボーカル、オルタナティブ以降の音のバンドだけどすごくポップな感触があるバンド。プロフィールには軽いめまいのようなサイケデリック、とあるように実験的な部分とポップさがうまくバランスが取れています。

トータル(マスターCDR完成まで)※大体の記憶で書いています。
【経費】17,200円
【かかった時間】約30時間(スタジオとミックス作業)

2008年7月22日火曜日

フアリナ、Gオーバーダビング

日付は適当。
G田中くんのオーバーダビング。
田中君のギターはディレイほか様々なエフェクトを駆使するタイプである。さらにライブでは再現出来ない細やかなアレンジが頭の中で出来ている方なので、オーバーダビングは録りの段階で6トラックくらいは 軽く使った。写真に写っているマーシャルのキャビは実は「ついたて」代わりでその向こう側にTwinReverbが反対向きにおいてある。ある程度の音量出すのでそのままだとヘッドホンのモニターが負けてしまう為。
実際には2回に分けての収録だった。

その後もボーカル録りのあとで日を改めてギターだけのミックスの時間をとった。この時は、カラオケ屋で4時間くらい。
田中君の要望に応じる為、かなり細かなボリュームの調整、切り貼り、ディレイの調整などがあった。一箇所、ディレイでバーンと音像を広げたい、という要望があったのだが、元のギターにディレイが掛かっていて思い通りの効果が出ない。求められている感じはつかめているのに十分答えられず、悔しい思いをした。ボーカルの処理もだが、こういうエフェクト処理に関しても沢山のテクニックがあるはずで、まだまだ不勉強だと感じる。
<付記>
時間 8時間くらい
経費 8000円(カラオケ屋は無視)

2008年7月20日日曜日

フアリナ、ベーシック終了





前述のとおり、林田君は普段のライブでは歌以外にギターとキーボードとドラムマシンのスタートストップを忙しく切り替えている訳だが、さて録音はどうする?と言った時に林田君は何と「ライブ同様全部一緒に一発録音する!」というのだ。しかもベースも一緒。いや、リズムマシンなんだしドラムから順にやっていけばいじゃんと思ったのだが、ダメなんだと。

ライブ時にわざわざドラムマシンのONOFFスイッチがあるのはそれを使って様々なブレイクを作っていくからでそのスタート&ストップのタイミングは林田君のノリ次第なのだ。そしてこのギミックはブレイクやキメの一体感に寄与しているということ。

そんな訳でドラムマシンを使ったバンドなのにボーカルまで(!)含めて、ギター、ベース、キーボード、リズムマシンを一発で録音することになった。リードギターの田中君はオーバーダビングで。

それでこの図のようになったのだが、まずキーボードとリズムマシンはラインだからヘッドホンのモニターに返って来るのみ。ギターとベースはアンプ録り。ボーカルもヘッドホンに返すだけ。
二人に返すためのヘッドホンアンプ必須ということになった。
僕はヘッドホン使えなかったので、ドラムとキーボードは聴こえないから、キーボード中心の曲などはカタカタいうキーボードとベースのみが聴こえる中、収録という不思議な録音であった。マイクはギターもベースもSM57。

ボーカルだけは録るには録るがあとですげ替える予定。

あとで聴いてベースのレベルが十分ではないテイクがあり、数曲録りなおしなどがあった。
これは僕のミスなのだが、悪いことをした。二回のスタジオで7曲のベーシックを録り終える。

柴田君のベースは割りに弦の音がするタイプなのだがその感じはかなりうまく録れたと思う。

同じ部屋でのマイク録りの為、例によってギターアンプは壁側を向けて録ったのだが、それがちょっと妙なリバーブ感を出してしまったテイクがあった。スピーカーの対面の壁は遠いに越したことはないかもしれない。

ーーー<林田くんのブログより転載>ーーー
6/15ベーシック録り初日の林田くんのブログがまた見方が全く違って面白いので転載します。


6/15 NEW音源 録音開始。
録音開始しました!
まず林田パートから。
ドラム、ギター、キーボード、歌。歌は仮歌ですが。録音場所は大橋のアーサスタジオ。solar野口さんがいるところ。今回は野口さんにrec、mixingまで頼みました。凄くやりやすかったです。録音してる時も横にいてもらったんで心強かった!自分がかっこいいことやってるなと認めているお方に手伝ってもらって幸せものです。で、さてちょっと練習していざ録音って時になんと長年使ってたディレイがランプがつかない…。焦ってあーだこーだすること30分。生き返りませんでした。おおーきなのっぽの古時計―おぉーうるうるって時に「まぁそれはもうあきらめり―」とかるがるしくのぐさんはさらっと。「そうすね。」と笑うが心では「ふ―次何買うかな―やっぱりラインか」「治るかな」とか考えてた時に「さぁいこうか」と本番。いいテイクとれず。
「なんかプレ―がちぢこまってるよ―」とのぐさん。回りの照明を消し始め、雰囲気作りをし、「さぁいこう!」で始め、林田暗すぎて歌詞読めずテイク途中で失敗。でまた失敗。眠くなってきたので「のぐさん、ちょっと明るくしていいすか」「うん いいよ―」ちょっと残念そう。ごめんよ!気遣いサンキュー(愛)!続
ーーーーーー


軽々しく「もうあきらめりー」なんて言ってごめんよ!時間がもったいなかったからね!!

時間 3時間と5時間
経費 7500円+9000円

2008年7月1日火曜日

フアリナについて


フアリナ
http://pksp.jp/fualina/
<マイスペース>http://www.myspace.com/fualina
THIS バンド IS THE 星空サラウンド3DシステムZ IN THE スカイ。
林田 明vo.g、
田中 晃g.cho、
柴田 正法ba.cho


リズムマシンとキーボードも駆使しつつも、UKギターバンドサウンドで甘いポップサウンドを聴かせるバンド。イギリス・アメリカのギターバンドほか様々なバックボーンがあり、轟音ギターもある彼らだが、林田君の曲は大変メロディアスで多くの人に受け入れられるポップさがある。
請け負った時点でラジオフレンドリーというか特別聴きやすいタイプにボーカルメインで進めていこうと考えた。
ライブでの林田君は足元にドラムマシンのONOFFスイッチを置き、普段はギターを弾きながら歌い、パートパートでキーボードも弾くという一人三役をこなしながらやっています。

フアリナの録音は6月頃に始めたのだが、記録をとっていない為、以降全てのエントリーは曖昧な記憶を基に書いています。経費やかかった時間は大体です。

2008年5月2日金曜日

主な使用機材





使用機材についてですが、僕自身の個人の機材で
本当にぎりぎりの貧弱な機材しかありません。DTMソフトもLogicですらなく、Garagebandの古いバージョンです。マイク等は持ち込み分をお借りすることもあります。

<マシン>
ibook G4(1.33GHz)
<DTMアプリ> 
Garageband 2.0.2
<インターフェイス>
EDIROL FA-101

<マイク>
JTS TX-9(コンデンサーステレオ)
Shure SM57
Shure SM58
<マイクプリアンプ>
behringer MIC100

<モニター>
ミックス時モニター:SONY SMS-1P×2
録音時確認用のモニター:Panasonic RX-DT707

2008年5月1日木曜日

録音依頼を受けます

そもそも自分で録音を始めたのは宅録好き、録音好きだったから。自分で楽しみつつ好きなひとたちの活動の支援をしたいと思っています。

自分のバンドSOLARは過去数作品あるけど友人知人にやってもらったこともあるけどほかは全部自分でやっている。普通のスタジオで録ってもらえば相当の金額になる。
そういう経済的な面に加え、自分のペースで出来ること、自分の思うようにミックスしたい、自分のアイデアを反映しながらできる、などのメリットがあったから。福岡市内の有名なスタジオのスタッフに自分のやりたいことが理解してもらえるとは思えなかったし、平均的なつるつるした手触りの音にはしたくなかったから。

だから、身近な友人たちもお金がかからず、自分のペースで、やりたいことを理解してもらっている人にやってもらったほうがずっといいハズ。そう思った。やたらといい音である必要はない、意図した音作りが出来るような雰囲気や環境があればいい、そう思っています。

そういう訳で 録音に関してモットーは

○出来る限りお金をかけず
(現状は基本リハーサルスタジオ利用料分だけです・録音済みのバンドの大体の経費を記す予定)
○バンドの意図を理解して、希望に出来るかぎり答えます
○基本マイペース、ゆっくりやります
○好きでやっていることなので、気に入っているバンドしかやりません

って感じです。
完成品のクオリティに関しては保障は出来ませんが、ラベル「実績と試聴」の方で確認してください。

納得頂ける方であれば、直接面識ない方でもいずれやりたいと思っていますので
遠慮なくdobojide@gmail.comまでメールください。スパムと勘違いしないよう分かりやすいタイトルでお願いします。

好きな音楽は例えば
Velvet Underground Lou Reed The smiths Echo&Bunnymen The Flaming Lips Yo La Tengo The Dirty Projectors Pavement Cat Power Aphex Twin Stereolab Lee "Scratch" Perry Audio Active The Slits Aretha Franklin James Brown ルースターズ フィッシュマンズ ゆらゆら帝国

なんかです。USオルタナティブ、UK NewWave以外でもレゲエ、ダブ、フォークロック等も好きです。